2011年08月10日

「なくてもまあ・・・」 から 「なくてはならない」へ

最近、社内のリーダーや管理職に就かれている方から、社内やチーム内
のパフォーマンス向上、コミュニケーションを円滑にするために、EQ
を導入を検討している方からのご相談をよく頂くようになりました。


特に、技術的専門性が高い職務を要する職場では、知識・技術の習得
度合いが、実務上の成果に左右しますので、どちらかと言うと、対人
関係能力に問題があっても大目に見てきた職場が多いのではないかと
思います。

しかし、そうしたことを棚上げしたままにしていると、気がついたときには、
技術的専門性が高いとはいうものの(管理職になっているにも関わらず)
対人関係能力が低いために、組織やチームとしての大きな仕事を
任せることができないという状況に陥っていきます。

そうした状況では、部下のいない一人管理職状態になってしまっている
ので、誰かに仕事を任せるにしても、比較的狭い領域の仕事しか対応
させられないというジレンマを抱えていると言うお話を伺います。

こうした環境になってしまった職場の場合、自分の方が管理職だからと
いうことで、ポジションが上位ということをベースに、自分の意見や
考え方を優先したコミュニケーションを取ることが普通になってしまい
ます。

つまり、自分の言ったことに素直に対応してくれる人だけを評価したり、
自分が振りやすい仕事を選んだりする傾向が強くなっていきます。

この歪んだ状態が進むと、ソーシャルスキルと言われる「周囲の人に
接する時に、自分の考えや気持ちを適切かつ有効に相手に伝え、
相手に働きかける技能」が、著しく低下していきます。

一人で専門的で難易度が高いことを声高に叫んでいても、ほとんどの人
には、それは響かず、他者を巻き込むことができない状況を生み出して
しまいます。

このような状況が進むと、「自分の言っていることが分からないのは、
ダメなやつだ」と勝手な解釈で、排除してしまい、さらに孤立を深めて
いってしまいます。

専門的知識は多少あっても、人や大きな課題をマネジメントするスキル
がないために、本来、チームを率いたり、他者、他部門、関連領域を
目指す方向へ牽引していく管理職という本来の役割を果たせない状況
を作ってしまいます。

では、このような状況を作らないためにはどうすればいいのか?

これから、EQを学び、組織やチーム内のコミュニケーションを円滑に
する体制を整えればいいのですが、そうは言っても、50歳を越えた方が、
一からEQやマネジメントを学び、それをものにしていくためには、
これまでの、私の経験から言うと、本人に変わろうという強い意志が
なくては難しいのです。

このスキルをきちんと習得するには、これまで自分が慣れ親しんだコミュ
ニケーションの習慣を、別の新しい習慣に変えていくトレーニングが
必要ですので、一度の講習だけで、知識がついてできるというものでは
ありません。

専門的に言うと、大脳辺縁系のトレーニングを行うため、約2週間〜
3週間に一度、初回研修時に学んだことを実践し、どのような効果が
見られたか、どこが自分のアクションの障害になっているのかについて、
個別に面談しながら対話を続け、具体的な行動が変化しているかを
一緒になって確認していくプロセスが必要となります。

こうした地道なプロセスを、20代、30代の方は、楽しみながら自分
の変化を感じとり、周りに対する自分の影響力の変化を大きく体感して
いくことが多いので、半年ほどでもEQの力が伸びていきやすいですが、
年齢を重ねていくと、自分の慣れ親しんだ習慣行動を変えることが大変
面倒に感じるので、この個別面談での実践アクション確認の期間を長く
要します。

最初の頃は、「やっぱり、自分のやり方は変えられませんでした」と
いうお話になりやすいですが、辛抱強く、継続し続けることで、変化が
徐々に起こり、新しい習慣を創り出すことができるようになります。

そのためには、まず本人に自分を変える意思なくしては難しいという
理由がここにあります。

本気で自分を変えていきたい、組織やチームを先導していくリーダーと
してのスキルを身につけ、パフォーマンスの向上につなげていきたい、
と本気で考えているのであれば、自分変革の意思も強いはずです。

もちろん、若い時期からEQの力に着目して高めていく機会が持てれば、
それだけ早い段階で、リーダーシップのスキルを持つことになり、より
高い評価につながっていきます。

このEQを応用したコミュニケーションスキルを身につけることで、
以下のようなメリットが得られます。

1.自分自身の心理的な状態をはっきりと掴むことにより、感情を必要
  に応じて抑えたり、逆に使用したりして、ポジティブな成果を出す
  ことが可能となります。

2.周囲の人とコミュニケーションをとって何かを展開していく際に、
  自分の考えや気持ちを適切かつ有効に相手に伝え、相手に働きかけ、
  動きを引き起こすことができるようになっていきます。

3.周囲の状況を客観的に観察して判断したり、自分に対する周囲の
  様々な表現と反応・態度を観察し行動することで、信頼を得て仕事
  を進めていくことができるようになります。

上記の1.〜3.については、EQを具体的に測定することができる、
EQI(EQ行動特性検査)を受診いただくことで、自分の現在のEQ
を行動としてどれだけ発揮しているかを診断することができます。

このEQIは、上司が部下に受けさせるというよりは、まずは、上司が
受診され、その結果をもとに、どのように自分のチームにEQを発揮
していくのか、仕事の成果を生み出していくことができるかを確認する
ための材料として受診されることをお勧めします。

このEQIを受診することで、何をどうすればいいのかが明確になる
ので、より早く成果を獲得することができるでしょう。

年齢が若いチームであればなおさら、早い時期にこうした取り組みを
進めておくことをお薦めしております。

上司が受診した後、部下やチームメンバーにEQIを受診してもらうことで、
各人の心の持ちようが見えてくるので、より円滑なコミュニケーション
が図れるようになります。

EQIは、お1人面談(遠隔地の方はスカイプでの対話)サポート1時間
のセットで 15,000円と大変お得な価格でご提供しています。
しかも、インターネット上で設問に答えていくだけですので、職場や
ご家庭のパソコンで簡単に受診頂けます。

受診結果は、PDFの形でお返しし、その後、その結果を踏まえたアド
バイスを1時間ほど、私、加藤が直接行います。
都心から遠隔地の場合でも、Skypeなどを使って行いますので、安心して
受診頂けます。

冒頭ご紹介したような、人に働きかけていく機動力の落ちた組織になら
ないよう、今のうちから手を打っていきましょう。

EQI(EQ行動特性検査)についてはこちらで詳しくご紹介しています。
http://i-leader.jp/eqi1.html?tc=ml

フジコーポレーション株式会社
ファシリテーター(企業変革人材養成サポーター)
加 藤
posted by FUJICO at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 組織風土改革
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