先週は、リーダーシップを発揮する際の思考法について、蓮舫
議員の例を出してご紹介いたしました。
最近では、「自分の意見が言えない(持っていない)部下」や、
「何がしたいのが見えない(分からない)部下」が急増しています。
こうした状況下でリーダーシップを発揮するには、今までの自分
の経験や価値観をそのまま充てはめても機能しないことが当たり
前になってきています。
少し難しいことかもしれませんが、“言うことを聞かない”部下
に対しては、「自分の考えを押し付けない」ということが重要だ
というお話でしたね。
さて、もう一点、リーダーシップを発揮する上で、注意すべき点
があります。
それも・・・
リーダーの方から頂いたご質問にお答えする形で解説致します。
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★☆若手リーダーから頂いた相談レター☆★
リーダーとしての自分の考えを押し付けないことは分かった
のですが、では、どうやったら部下が自発的に「考える」と
いうことをしてくれるようになるのでしょうか?
自ら直面した状況に対して考えさせることを身につけさせる
ためには、どうしたら良いのでしょうか?
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この問題も若い部下を持っているリーダーさんたちに共通して、
多いお悩みです。
ここでまず、無理やりに「考えさせる」ということを意識せずに
「考える」ということには、2つの種類があることを知って頂き
たいと思います。
1つは、
“発想(創造)力”という観点からのもの。
もう1つは、
“論理的思考力”という観点からのもの。
この2つが、「考える」ということになります。ちょっと難しい
かもしれませんので、解説しますね。
よく、何か特別なトレーニングを受けることで、いきなり完成さ
れた「考える力」が付くという錯覚に陥っている方が多くいらっ
しゃるのですが、よほどの天才か才能の持ち主でない限り、いき
なり、素晴らしい「考え」を導き出す人になるということはあり
ません。
では、一般の人は、どうやって「考える力」を身につければ良い
のでしょうか?
私は、ご多分に漏れず、ごくごく普通の人でしたので、「考える
力」は、特に小学生の頃などは、あまり得意な方ではありません
でした。
クラスの中で、頭の回転の速い子には、その当時、ただ「すごい
なぁ〜」と感心するばかりでした。
しかし、そうした「すごいなぁ」と感心する気持ちの積み重ねが、
いつしか「自分もそうなってみたい」という願いに変わり、知ら
ず知らずのうちに、「考える力」を付けるための訓練(経験)を
行っていることに気付きました。
大人になった今、小さい頃のその経験がとても参考になっており、
今、ここでお伝えしている「考える力」をつける方法の基礎に
なっています。
では、具体的にどんなことを行えば、「考える力」が養われるの
かをご紹介します。
◆手順1:「聴くスキル」を持っている人を見つける。
◆手順2:その人に、自分が今、考えていることを話す。
◆手順3:その人から投げかけられる言葉をもとに、話したことを
振り返り、また話してみる。
◆手順4:上記の手順2・3を繰り返す。
◆手順5:手順2・3の経緯を振り返ってみる。
になります。
「考える力」を付けるポイントは、まず、自分の話を客観的に
聞いてくれる“聴き上手”の方が周りにいらっしゃるかどうかに
なります。
つまり、皆さんの部下にとっては、皆さん自身がその“聴き役”
であることが、彼らの「考える力」を養う上でとても重要なこと
になります。
無理やり、一方的に、「考えろ」と言っても、元々、その発想が
ないので、彼らにとっては苦痛なのですが、今想っていることを
話してもらうことは、簡単にできるはずです。
部下の方にもっと「考える力」を付けてもらいたいと考えている
のであれば、上司である自分自身がまず、「聴くスキル」を
身に付け、彼らの話を聞いてあげることが大切です。
ア┃プ┃ロ┃ー┃チ┃ 聴き役に徹して話を聴く
━┛━┛━┛━┛━┛ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【1】自分のものさしで、思考法を押しつけない。
【2】まずは、聴き役に徹し、相手の話を聞く。
【3】ただ単に聴くだけでなく、リーダーとしての
「聴くスキル」を身につける。
■□■
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コツは・・・
「こういう風に考えるんだよ」と教えるのではなく、
自分の中にある思っていること、考えていることを表
に出してあげることを手伝うことが、部下の「考える力」
を養成していくということです。
「教える」だけが、教えることではないんですね。
もちろん、自分自身が話を聴くためのスキルを身につける
必要がありますので、まずは、皆さんの話を聴いてくれる
人を見つけることが先決です。
もし、上司が「聴き上手」であれば良いのですが、
そうでない場合は、外部の信頼おける方に聴いてもらう
ということも必要です。
一番良いのは、身内の方よりも、客観的に見ることが
できるアドバイザーやメンターを持つことが重要です。
海外では、成功者、リーダーという方は、得てして外部
(社外)のアドバイザーやメンターを持つのが一般的です。
日本は、まだまだこれからなのですが、そのうち当たり前
になってくることでしょう。
当社フジ・コーポレーションでは、私、加藤がメンター
となって、皆さんの「考える力」を養成するプログラム、
「メンタープログラム」をご用意しております。
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メンタープログラムは、何かこちらから一方的に教える
という、カリキュラムではなく、参加される方の身の回り
に起きている問題に対して、そのソリューションを一緒に
考えていくアドバイザリーサービスです。
このメンタープログラムを通じて、質問、回答を繰り
返していくことで、知らず知らずのうちに、「考える力」
が養われていきます。
もし、今、外部にアドバイスを求める人がいない、
客観的に自分を見てもらい改善点を見つけたいときは
一度メンタープログラムをご活用してみてくださいね。
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今日は、この辺で。
それでは、また来週!
ファシリテーター:加藤
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2010年11月03日
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