2011年10月05日

J&J「メディカルカンパニー」全経営層にコーチング導入

先日3日(月)の日経新聞で、米医療日用品大手ジョンソン・エンド・
ジョンソン(J&J)の日本法人が、最大の社内カンパニー「メディカル
カンパニー」の経営層10名に指導力や意思疎通力を向上させる
「エグゼクティブ・コーチング」を導入してから1年経過したとの記事が
掲載されました。

その記事の中で、とても印象的なコメントは、メディカルカンパニー
副社長の日色保氏の以下のコメントです。
「コーチングは、期待される成果を上げていない人向けの支援と
思っていたが、そうではないとわかった」

日色氏にとって、コーチは、「鏡のような存在」で、後ろ姿も合わせ
鏡で見せてくれる客観的な視点を得られるとその効果を語っています。

コーチングを受ける過程で、「強引なだけではビジネスを進められない」
ということに気づき、自分のアプローチを振り返り、自分の強みと弱みを
振り返りながら組織を成功に導くマネジメントのあり方を自ら気付いて
軌道修正していることがわかります。

組織の中での位置づけが上位層になればなるほど、「影響力」に
ついて自分の力量を冷静に見つける機会が必要になってきます。

企業の商品・サービスの付加価値は、すべて現場で生み出されて
いますので、そうした現場の一人ひとりの行動を創り出している
現場リーダーへの影響力がその企業の成長性を大きく左右します。

皆さんの会社でも、「自分の強みと弱みを振り返りながら
組織を成功に導くマネジメントのあり方」を学ぶさまざまな機会や
仕組みが運用されているかと思います。

私は、十数年前にジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のニュージャージー州
ニューブランズウィックにある本社にて、「Our Credo」と経営に関する考え方
について学ばせていただいた際に、この企業の根幹にある信念のすばらしさを
痛感して以来、いつも注目している企業ですが、その、「Our Credo」には、
「能力ある人々には、雇用、能力開発および昇進の機会が平等に与えられ
なければならない」という一節があります。それが、実際に今でも実践されて
いることに企業成長の根幹を確認できます。

コーチングもファシリテーションも、対象が「個人」なのか「プロセス」なのかの
違いがあるだけで、基本的には現在の状態から、目指す状態を実現する
ために伴走サポートする「はたらきかけ」ということでは同じです。

あまり、この両者の違いを論じても意味が無いので、いつも一緒にお話を
していますが、こうした「はたらき」をうまく活用して、個人の成長を促進し
ながら、その個人が影響を及ぼす対象やチームの良好な変化を生み出し、
全体としての企業成長を実現していくという組み立て自体は、非常に有効
なアプローチだと想います。

そして、これまでのサポート経験からわかることは、自分自身がコーチングや
ファシリテーションのサポートを受けて新しい変化を生み出したり、自分が
関係する他者への影響力の変化を体感した方は、自分自身が次には、
コーチングを行ったり、ファシリテーションを行って、目の前の状況や対象者
が望ましい変化を創出する動きをサポートする働きかけをしようと試みるよう
になっていきます。

人はなかなか客観的になれなかったり、自分のポテンシャルを引き出して
いくことが難しい場合がありますが、そんなときは、コーチやファシリテーター
のサポートを受けてみると、新しいチャンスや変化を感じられることと想います。
そうした新しいチャンスや変化を創出していきたいというリーダーには、
自分のステップアップを客観的な立場からサポートするしかけを活用する
方法として、一度調べてみるのもよいですね。

コーチングやファシリテーションサービスは、今では、いろいろなアプローチ
が行われています。皆さんにあった雰囲気や考え方で展開しているところ
をいろいろ探索してみられるとよいでしょう。

弊社では、ご本人の方の“ほんね”と向き合って一緒に目指すところに
進んでいく“アットホーム”なコーチング&ファシリテーションサポート
をご提供させていただいておりますので、そうした雰囲気がお好きな方は、
お気軽にご相談ください。

それでは、また来週!

フジコーポレーション株式会社
ファシリテーター(企業変革人材養成サポーター)
加 藤
posted by FUJICO at 08:00| EQコーチング
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