2011年06月29日

柳井会長「若者よ、自分で自分の・・・」

先日、ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正氏の『柳井正の希望
を持とう』という新刊が、朝日新書から出版されました。
元々、朝日新聞土曜版の「be」に連載されていたコラムをベースに加筆
修正された一冊ですが、私は、連載時から注目していましたが、非常に
面白い内容です。

ちょうど、柳井正氏のインタビュー記事が、PRESIDENTの2011.7.18号に
掲載され、そこでも同じようなメッセージが発信されており、これも
一読しておくと良いと思いましたので、お知らせしておきますね。
私が注目した2つの箇所をご紹介してみますね。

まず、1つ目は、この部分です。
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 自粛と自主規制の問題は、自分の頭で判断していない点にある。
 世の中の空気に流されて、世の中に配慮して、なんとなく自粛
 しているだけです。
 「隣の店が看板の照明を消したから、うちも消そう」
 「商店街のほとんどが早めに店を閉めるから、うちもそうしよう」
 横並びの発想です。自分で結論を出したわけではない。
 これから問われるのは自分の頭で判断して、決めること。周りの
 空気、隣の人の行動に左右されるなんてことは情けないことだ。
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復興、再生、成長に必要なのは、私達ひとりひとりの活力・・・と
柳井氏が力説しているポイントです。

では、この「活力」は、どこから生まれるのでしょうか?
これまで、このニュースレターをお読み頂いている皆さんは、すぐに
ピンと来られたかと思います。
「活力」とは、論理ではなく、自分の内なる感情から生まれます。
私たちの内なる感情のコントロールがきちんとできていないと、
周りの状況に流される、横並びの行動になってしまいます。

特に、ムラ意識の強い日本人は、こうした横並びに陥りやすい傾向に
あります。
周りの空気に流されないようにするためには、「EQ」による感情コン
トロールが必要になるのですが、この際、感情の行く末に、どのような
結果が待っているのかを見極める力が求められます。
もし、現状、今の感情の行く末が望ましくない結果につながると予測
できるのであれば、自らの行動を制御するのです。

この内なる今の感情を、「望ましい結果を生み出す行動」につながる
ように転換させていく力が「EQ」になります。
周りの空気に流されず、本当に望ましい結果を生み出すには、上記の
プロセスが非常に重要となります。

そして2カ所目です。
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 私は「生きる」ことは、すなわち頑張ることだと思うし、仕事
 とは、つらいことだと信じている。
 確かに、仕事はつらくて苦しい。しかし、それでこそ正しいの
 です。楽に生きていきたい、楽しく仕事をしたいと言っている
 人は現実を見つめていない。
 いい仕事をしようと思ったら、せいいっぱい頑張らないと
 いけない。
 若い人って自信を持っていないんじゃないでしょうか。それは
 謙虚なこともあって、自信を持つことに遠慮しているんだ。
 もっと自分自身に期待していいんですよ。遠慮しないで、自分
 に期待して、世の中を渡っていってほしい。
 日本を復興するのは年寄りじゃない。政治家でも財界人でもない。
 復興の主役は若い人ですよ。まちがいなく。
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いかがですか?
この部分、皆さんはどのように感じましたか?

このメッセージには、いろいろな情報や柳井氏が伝えたいメッセージが
深く込められていて、しっかり読み込まないと、表向きの言葉だけで
解釈してしまうと危険です。
 「仕事はつらい」
 「現実を見つめていない」
 「いい仕事をしようと思ったら」
 「せいいいっぱい頑張らないといけない」
 「自信を持っていない」
 「自分に期待していい」
 「復興の主役は若い人」

これらの言葉から、私は柳井氏の非常に強い期待のメッセージを感じ
ます。
表向きの言葉の裏にある気持ちがヒシヒシと伝わります。
このPRESIDENT記事のタイトルがそれを表しています。
 『若者よ、自分で自分の希望をつくれ』
『希望』は誰の心にもあるのですが、それを見ていなかったり、見よう
としていなければ、それは見えてきません。

それを見えるようにするのは、「こころの知能指数」を高めること。
皆さんの内なる希望を見つめ、自分の感情をコントロールし、望む
結果を得られる行動を起こすこと。
これが、今、リーダーたちに求められていることになります。
わたしもいつも応援しています。
「若きリーダーの皆さん、
 皆さん自身の内なる希望を大きく育て、その実現に力を貸して
 もらえるように仲間に働きかけ、仲間と実現していきましょう!」と。
リーダーにとって最も重要なことは、実現したい希望があること、そして
その希望を伝え、共感を得ることです。
皆さんの希望の実現、心より応援しています。
それでは、また来週!
フジコーポレーション株式会社
ファシリテーター(企業変革人材養成サポーター)
加 藤


追 伸:
こころの知能指数(EQ)を高め、これをマネジメントに生かすための
情報を、公式facebookページで公開しています。
ぜひ、こちらもチェックして下さいね。
http://on.fb.me/lKtfcz
お待ちしております。

2011年06月22日

創造性の高い会社・職場の創り方

以前から、このメルマガなどでお薦めしていましたNHK教育テレビで
放映中の「スタンフォード白熱教室 エグゼクティブ・ディレクター:
ティナ・シーリグ 特別講義」が、19日(日)に第8回の最終回を
迎え、すべてのカリキュラムが完了しました。

皆さんもご覧になったことと思います。

最終回は、課題の発表会とティナ・シーリグ先生のまとめの講義でした。
課題が提示されてから発表会までは1週間という非常に短い期間の中で、
どのチームも実に創造的な発表でした。

その中でも、とても興味深かったのが、どのチームも同じような観点
ではなく、全く別の切り口からのアプローチであったのが、「創造性」
を発揮した証拠だと思います。
これを引き出したのが、ティナ先生の指導力なのかもしれません。
そして、圧巻は、これを受けてのティナ先生のまとめ講義。
「いかにして自分の創造性を解き放つか」ということが、この講座
全体のテーマでしたね。

ティナ先生は、「創造性は、生まれつきのものではなく、学ぶことが
できる」という考えで学生に指導を行っています。
最後の講義では、全ての回で学んだことを振り返り、重要なポイントを
整理されていました。

私は、『SPACE(空間)』の重要性を確認したところが最も印象が
深かったです。
小学生前の頃は、楽しんで活動の目的に応じてレイアウトが変えられる
自由度が高い空間で過ごしていたのが、次第に、固定化された狭い空間
で学ぶようになり、会社に入ると、さらに固定化された狭い空間で仕事
をするようになる・・・ということを写真で説明されていました。
確かに、大人になるにつれて、経験からの固定観念ができている環境の
中で物事を考えようとするので、いいアイディアが出てきません。
そのクリエイティブな発想をもたらす空間創りは重要ですね。
クリエイティブではない空間でありながら、そこに押し込めて、社員が
クリエイティブな発想をしない(できない)・・・となげく会社が多い
というのは、まさに、この空間創りが出来ていないことに起因している
ことになります。

最近、日本の企業においても、クリエイティブな発想を生み出す環境
創りをされるところが増えてきています。
これまで私がお伺いさせて頂いた企業様の中でも、数社では、「Wow!」
と思わず叫んでしまうエキサイティングなデザインオフィスになって
いたところもありました。
こうしたクリエイティブな発想を生み出す空間創りも会社を元気にさせる
大きなポイントになるのですね。
そして、次のポイントは、『ATTITUDE(姿勢)』です。
物事に取り組む姿勢・・・絶対に解決に導かれるんだということへの
自信を内側から持つこと。
これも、頭で理解するだけでは行動に結びつけるのは難しいところです。
ここは、今、私の方で推している「EQ」を発揮することでコントロール
することができる領域であったりします。

そして、最後は、『CULTURE(文化)』です。
企業自体が、こうしたクリエイティブな試みや取り組みを奨励し、仕事
を進める上での日常基盤としていろいろな環境を創っていく動きです。
私が、この3つ、『SPACE(空間)』『ATTITUDE(姿勢)』
『CULTURE(文化)』を取り上げたのは、これらが人を創造的な
行動に向かわせるしかけとして有効であると合点がいったからです。
実は、すべて、ワクワクする自由度を感じ、楽しみ、身体も頭も動かし
ていきたくなる気持ちを生み出すしかけだと思ったのです。
確かに、このスタンフォードの起業家コースで紹介された企業や、今、
先進を走っている企業(Google、facebook、zapposなど)の職場環境を
見ると、クリエイティブな発想を導き出す環境になっており、その結果も
ご存知のとおりだと思います。

「クリエイティブな発想をしろ」とハッパをかけるだけでは、何も変わ
らず、むしろ後退しますが、人の気持ち自体をクリエイティブに向く
ような環境に置けば、自然に、気持ちが行動を生み出していくという
考えは『EQ理論』とイコールなのです。
性格は変わらないけれども、『EQ』は学び伸ばすことができますので
ティナ・シーリグ先生の「創造性は、生まれつきのものではなく、学ぶ
ことができる」というのは、まさに、ここにあると確信しています。
これまでご紹介してきた「スタンフォード白熱教室 エグゼクティブ・
ディレクター:ティナ・シーリグ 特別講義」からは、本当に多くの
ことを学ぶことができましたし、また、私の思っていたこと、実践して
きたことに間違いがなかったと確信しました。

もし、皆さんの会社や職場のチームで、今よりもっとクリエイティブ
な環境を創りたいということであれば、まずは、自分の部下やチーム
メンバーが何を考え、どのように感じているのかを知ることが重要ですね。
そのために、各自の「EQ」を理解し、それに合わせた環境を創って
いくというステップは、かなり効果が高いことも改めて確認できました。
そこで、私の方では、この各自の「EQ」発揮度合いを把握するための
簡単な指標テスト「EQI」というものをご用意しています。
この「EQI」を用いることで、皆さんの部下やチームメンバーが
どのような感情の状態であるのかが把握することができ、それに応じた
対策や環境創りのヒントを得ることができます。

「EQI」
http://www.i-leader.jp/eqi1.html?tc=ml

EQIそのものは、約20分程度の簡単なものです。これに、私の方から
約1時間の面談カウンセリングが付いていますので、どのような体制や
環境創りが、皆さんの会社、組織、チームに必要なのかが分かります。
先進的な成功している企業のように、従業員が元気にクリエイティビティ
を発揮し、成果を上げられる会社にしたいと思われているようでしたら、
この「EQI」から始められるのもよい選択肢の一つですね。
http://www.i-leader.jp/eqi1.html?tc=ml

また何かご不明な点などございましたら、お気軽にご相談下さい。
それでは、また来週!

フジコーポレーション株式会社
ファシリテーター(企業変革人材養成サポーター)
加 藤
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2011年06月15日

「ドラッカー特集」からのお薦めポイントはこれです!

『もしドラ』は、アニメのテレビ放映を経て、6月4日(土)
には、映画もスタートし、ますます「ドラッカー」さんから
貴重な学びと気付きを得る機会が増えていますね。

週間ダイヤモンドでも、6月18日号では、ドラッカーさんの
特集で全体が構成されました。

〜『もしドラ』の教科書『マネジメント』の全ガイド〜です。

皆さんはすでに読まれましたか?
以下のような構成で展開していきます。
--------------------------------------------------
Part1:ドラッカーが語りかける
Part2:ドラッカーを活用する
Part3:ドラッカーが全てを教える
Part4:ドラッカーのマネジメント
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皆さんがお気付きになったことと情報交換をぜひ
したいと思いますので、わたしが注目したポイントを
ご紹介してみたいと思います。

〜Part1:ドラッカーが語りかける〜の一つのコーナーで、
柳井 正 氏が登場します。
「柳井 正 会長がかみしめる七つの言葉」と題して、
柳井氏のコメントが炸裂しています!!

私の最初のお薦めポイントは、この指摘・・・
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確かにドラッカーの本というのは、決して奇をてらうことは
書いていない。むしろ、「当たり前のことにもっと気をつけ
なさいよ」「もっと深く考えて行動しなさいよ」と言っている。
ドラッカーはそういう人なんです。ちょっと頭のいい人は、
難解な専門用語に頼ってよくわからないことをいう。それに
対して、本当に頭のいい人、本質を見通せる人が言っている
ことは、とても簡単なんです。
---------------------------------------------------------------------------
この柳井氏のコメント自体が、まさにその通りですね。
このコメントを読んでどう感じたか…で分かれると思います。

〜Part2:ドラッカーを活用する〜の「企業編」では、
キャノン電子の酒巻社長が登場します。
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酒巻社長が改革の中でこだわったのが会議の時間だ。ドラッカー
は、「会議は原則でなく例外にしなくてはならない」(『経営者
の条件』)と言っている。就任当時、キャノン電子では幹部25人
が昼食を挟んで8時間ぶっ通しで、しかも2日間にわたって続ける
経営会議が恒例化していた。そんな会議が月に2回もあった。
2000年に若手社員から、椅子を取り払ってはどうかというアイデア
が出されて以来、社内の会議は役職にかかわらずすべて立ちながら
になった。その効果はてきめんだった。立ちながらの会議なら、
ムダ話は減り、居眠りするものもいなくなる。月に2回の経営会議
も4〜6時間になり、最大で75%の短縮に成功した。
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ドラッカーは、原理原則を示してくれますので、そこに自分が
「どう具体的なアクションに転換できるか」…、そして、
「本当に実践に移せるか」…が、問われますね。
ここは非常に重要なポイントでしょう。

〜Part3:ドラッカーが全てを教える〜では、経営哲学に迫るお話や、
管理会計の問題を指摘し、注力すべき根本は何かを明快に示すお話が
展開していきます。

さらには、「先生にも読んで聞かせたい子どもを育てるための9ヵ条」
と題して、教育にこそ、ドラッカーの教えが生きる…と解説している
のは、齋藤孝先生です。

特に取り上げたいのは、二つ目の「学び合う」ということ。
ビジネスでも、管理職のみがあらゆる判断をして、労働者はそれに
従うだけという組織は弱い。教育も同じことです。

最後の〜Part4:ドラッカーのマネジメント〜では、ぜひ
この言葉を紹介して終わりたいと思います。

「組織においてコミュニケーションとは手段ではない。
 それは組織のあり方である」

『組織のあり方』とは、組織の長の心のあり方そのものを
映し出している状態だということですね。

今回ご紹介させていただいた Part1〜Part4 でお薦めを
させていただいたポイントの共通項に、皆さんは
すでにお気づきだと思います。

それは・・・
『目指す結果を生み出す行動を促す自分自身の“心の環境”を
 整える力』につながっている観点です。

ドラッカーさんのすごいところは、単なるノウハウ本ではなく、
企業などの組織が成果を上げ、「その中の人たちが活き活きと
生きること」が 社会をよくする(倫理観を重視する)こと
と考え、理念と原理原則を体系化している点です。

さらに、それが単なる理念や机上のことではなく、それを
体現し、実際の成果に結びつけた事例が豊富にあることです。

このとき、わたしは、その事例で紹介される「人の行動」には、
必ず、そのときのその人自身の“心の環境”が左右している
ことを強く感じています。

皆さんがこれからとろうとしている行動に、自分自身の
“心の環境”=感情 が決定的な影響力を持っていると
思いませんか?

頭で「こうすべき」とわかっていても、「とは言ってもなぁ…」
という自分自身の“心の環境”が横たわっていると、実際の
行動までには至りませんよね。

ここに、ドラッカーさんは注目しているように感じます。
ちょっと長くなってしまいましたので、今日はここで
いったん終わりますが、ぜひ、今回ご紹介させていただいた
週間ダイヤモンドでも、6月18日号をご覧いただいて、
皆さんの気付きについて教えてくださいね。

ドラッカーは、マネジメントの観点において、人を行動させる部分に
おいて、この「心の環境」に着目し、その具体的な方法や手順を説いて
いるように思います。

だからこそ、ドラッカーの「マネジメント」は、いつ読んでも腑に落ち
ていく不変の原理原則になっているのだと思います。

企業、組織に属する人を、行動させる(マネジメントする)のであれば、
まず、その人の「心の環境」を整えてあげることがリーダーとしての
務めであると思っています。

ぜひ、週刊ダイヤモンド6月18日号で、このドラッカーのエッセンス
をお読み頂き、皆さんの気付きについて教えてくださいね。

また、私の「EQマネジメント」のfacebookページで意見交換できる場を
設けたいと思いますので、そこで、いろいろと意見交換しましょう。

公式facebookページ
「管理職のためのEQマネジメント」
http://on.fb.me/lKtfcz

それでは、また来週!

フジコーポレーション株式会社
ファシリテーター(企業変革人材養成サポーター)
加 藤
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2011年06月08日

EQの向上=業績向上の方程式とは?

先週から、いくつかEQ(こころの知能指数:Emotional
Intelligence Quotient)についてお問い合わせを多く
頂いています。

ありがとうございます。

というのも、実は、EQを活用したマネジメントについて
『管理職のためのEQマネジメント』というFacebookページ
を作り、組織の目的目標達成のために奮闘されている管理職
・リーダーの方が、どういう観点、場面で「EQ」を活用すれば
期待する成果に結びつくのか?逆に、どのようなことをしたら
部下やメンバーの力を引き出せなくなるのか?という普段から
ご質問の多い項目について解説しています。

facebookページ
「管理職のためのEQマネジメント」
http://bit.ly/lgsBHU

このfacebookページの情報発信のおかげ(?)で、最近、EQ
に関するお問い合わせやご相談をよく頂くようになりました。

なぜ、EQのご質問が増えているのか?

管理職やリーダーの方にとって、知識や技術を人よりもよく
知っている、経験している・・・ということも非常に重要なこと
ではあるのですが、それは、皆さんご自身だけで仕事をして
いる時の成果にしか結びつきません。

恐らく、すでに実感されているかもしれませんが、現場担当者
として、バリバリ仕事をして自分の実績を上げていた時と、今
管理職やリーダーとして求められることは変わってきます。

管理職やリーダーに求められることは、今、ブームにもなって
いますが、「マネジメント」です。

マネジメントの成果は、そのマネージャーがメンバーとが交わす
“コミュニケーションの質”に比例すると言われています。

この“コミュニケーションの質”というのが、これまでお伝え
してきている「EQ」の質なのです。

先日、EQを導入された企業様でのEQ導入後の経過と成果実績の
レポートを拝見する機会があったのですが、集客や販売のテクニック
もさることながら、社内における「EQ」を高めたことで、それ
に比例して、売上・利益とも大きく成長している結果が映し出され
ていました。

クライアント企業様の実績ですので、具体的な内容をご紹介でき
ないのですが、この企業様以外にも、「EQ」を高め、コミュニ
ケーションを円滑にしたマネジメントを行ったことで、業績向上
に結びついた企業様の成功事例は多く報告されています。

単にコミュニケーションを良くしましょう・・・という抽象的な
ものではなく、『3知性・8能力・24素養』という非常に
具体的な観点を用いて、部下の方やメンバー一人ひとりが、
どのようなコミュニケーションの仕方をしている状態なのか、
どのような癖を持っているのかを測った上で、本人の仕事の成果
に影響を及ぼすコミュニケーション・アクションに焦点を合わせ
自己開発目標を設定して、実際に行動を変化させていく取り組み
を行います。そして、半年後に再度、行動特性を診断し、変化と
その成果を確認していきます。

こうした測定→自己振り返り→自己開発計画→実行→測定という
科学的なアプローチを通じて、「EQ」を高めていきます。

実際に、各人の「EQ」を発揮している行動量を測定する
「EQI」という診断テストがあります。

この診断テストを行うことで、組織としてどのようなコミュニ
ケーションの傾向があるのか、強み・弱みと今後の対策・強化
補足点が、グラフ化された図表の分析チャートで一目瞭然に
分かります。

もし、皆さんの会社、チーム内において、成果が
生まれない根っこに「コミュニケーションの取り方に問題あり」
・・・と感じているのであれば、それは、成長へのチャンスです。

ノウハウやテクニック、スキルも十分あるはずなのに、思う
ような成果が得られていないということであれば、あとは、
「EQ」を高めるという究極の奥義が残っています。

「EQを高める」ということを簡単に言うと、『目指す結果を
生み出す行動につながる“心の環境”を整える』ということです。

基本は、心地よく、楽しく仕事ができる・・・“心の環境”を
整えてあげることになります。

先日のある企業様で開催させていただいたEQリーダーシップ
研修においても・・・

「感情というものが、これほど、仕事上の行動に影響している
 とは思わなかった」

「自分のちょっとした表情や感情が、部下やメンバーに大きな
 心理的影響を与えていて、それが仕事にも影響していくこと
 を改めて知らされた」

・・・というような声をたくさんいただきました。

この部分は多くの企業様や管理職・リーダーの方が見落とし
がちな点です。

ノウハウやスキルは、これまでの経験などから教えることが
できますが、「EQ」は生まれ持ってのもの・・・と思って
しまいやすいので、皆さんもどうやって教えてよいものかが
つかみにくいところがあるかもしれません。

チームが、会社が、元気に働いてくれれば、自ずと成果に
つながっていきます。

上述の企業が成果が上がった最大の理由は、従業員が「元気」
になったということです。もちろん、「心が元気」になって
いるのです。

もし、皆さんの会社やチームの「EQ」を高めたいという
想いをお持ちであれば、まずは、この「EQI(行動特性検査)」を
受診してみてくださいね。私が自信をもってお勧めします。

★EQI(行動特性検査)
http://i-leader.jp/eqi1.html?tc=ml

このEQI自体は、20分程度で、質問項目にお答え頂くだけ
の簡単なものです。

これに、私、加藤が1時間、分析結果を元にカウンセリング
を行います。テストとカウンセリングで1セットです。

会社やチームの業績を上げたいとお考えであれば、まずは、
EQIを受診してみてください。
http://i-leader.jp/eqi1.html?tc=ml

迷っている方もお気軽にお問い合わせくださいね♪

ということで、今日はこの辺で。

それでは、また来週!

フジコーポレーション株式会社
ファシリテーター(企業変革人材養成サポーター)
加 藤
posted by FUJICO at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 組織風土改革

2011年06月01日

ゴールドラット博士が定義する「教育」とは?

実は先週、「考えるオトナになるためのTOC講座」に参加して
参りました。参加された方々の向学心が高く、すごく盛り上がり
ました。

私の友人で、そして私が大変尊敬している岸良裕司さん(ゴールド
ラット・コンサルティング・ディレクター)が講師として、ホンネ
ベースでお話を展開してくれたので、会場内のテンションが一気に
最高潮になりました。

今回の岸良さんの講演では、TOCのゴールドラット博士が自ら
導き出された「教育」の実践手法の考え方と国際的な事例を紹介
していくという、すごい会でした。

このイベントは、制約理論(Theory Of Constraint=TOC)を
通じて、『子ども自らが直面する「問題」に対していかに自分で
考えて行動できるか、そして将来「考える大人」になることが
できるか、その方法について学ぼう』という企画でした。

例えば、まだ文字も書けない幼稚園の子どもでも、シンプルな
手法で正しく問いかけると、自分が目の前で抱えている問題に
ついて自分で考えて、自分で答えを出して、望ましい状態を実現
していった事例などが紹介されました。

これまで、子どもに「こうしなさい」「そんなわがままは許し
ません」「そんなことできるわけないでしょ」・・・といった
言葉で大人が押さえ込んでしまっていた状況を、子ども自身に
事実を見つめさせ、考えてもらうことで、大人が驚くほど子ども
は自分の頭で物事を考えて、最も望ましい道を見出していきます。

岸良さん曰く、こうした話をある企業でしたところ、ある経営者
の方が、「これはまず、うちの社員に修得させるべき考え方だ!
いや、その前に、役員が修得すべき考え方だ!」と鼻息荒く語ら
れたそうです。

実は、この経営者の方のように、大人にとっても、またビジネス
のシーンにおいても、「自分で考えて、自分の行いに責任を持つ」
ということが、大切であるという認識があり、何とかそれを改善
したいという潜在的な欲求を皆さん、持っており、このTOCの
考え方は、子供の教育だけでなく、大人の教育にも当てはめる
ことができます。

ビジネスの現場においても応用できる、前述のゴールドラット
博士がおっしゃっている「教育」の定義とは、下記の5つの力で
定義されています。

それは・・・
 1.自分で問題解決できる力
 2.暗記だけでなく考える力
 3.学んだことを活用する力
 4.学んだことを現実の問題に結びつける力
 5.自分の行いに責任を持てるようになる力

ご確認頂いてお分かりのように、これは、子供の教育だけでなく、
大人の、ビジネスシーンにおいても必要とされるスキルだったり
します。

先ほどの経営者の方の鼻息が荒くなるのも分かりますよね。
こうした社員やスタッフがいれば、こうした力をもった役員が
いれば、どれだけ会社に貢献してもらえるか、興奮するのも当然
かもしれません。

実は、この活動はすでに、ゴールドラット博士が、NPO活動と
して世界中で展開されており、いよいよ日本でもチャレンジして
いくという段階になったそうです。
この活動母体は、1995年に非営利団体として発足した、
TOC for Education(TOCfE)です。

当日の岸良さんのお話ですと、TOC for Education(TOCfE)
として、今後、日本での「教育」にこのメソッドをNPOとして
提供していくにあたり、教育の原点となる幼稚園からスタート
すべくお話を進めているようです。

今年の8月くらいに、幼稚園の先生へ子どものためのTOCを
指導できる方を、養成するワークショップを開催し、その準備
を進めていく予定との発表がありました。

もちろん、ビジネスの分野でも現在ますます広がっています。
詳細については、今後の発表を待つことになりますが、NPOと
しての展開となりますので、受講費は、かなり安い価格で設定
される予定と伺っています。

そしてこのワークショップは、京都で開催されるとのことです。
このワークショップの開催の詳細情報が発表になりましたら、
すぐに、このメルマガやブログ、facebookなどでお知らせして
参りますが、事前に参加希望であれば、直接、私にメールで、
ご意思をお聞かせ頂ければ幸いです。

参加希望としてご連絡をいただいた方には、岸良さんと連絡を
とりながら、早めに参加申込み状況をお伝えすることもできる
と思います。

ちなみに、私は、この制約理論(Theory Of Constraint=TOC)
の思考プロセストレーナー資格である、TOC-ICO(TOC国際認証
機構登録)Jonahを保有しており、これまでも多くの企業様に、
このTOC思考プロセスを活用した問題解決プロセスをアドバイス
させて頂いております。

また、ある企業様では、実際にチームに参画して一緒に問題解決
にあたり、直接指導も行っております。

このTOC思考プロセスは、これまでのニュースレターでもご紹介
してきました私のファシリテーションを成功させている3種の神器
の一つの中核スキルです。

ただのロジカルシンキングをかじっただけの初期によく陥いるように
問題をバラバラにしてよくわからない状況にしてしまったり、可能性は
探索できても、実際のところ、何が根本問題なのかが特定できなかったり
…というような困った状況になることはありません。
それが、このTOC思考プロセスのすごいところでしょう。

もし、皆さんの会社や職場において、問題が山積みであったり、
トラブルシューティングに追われているが、一向に状況が好転
しない・・・などという場合には、表には出てきていない隠れた
本質的な“制約”にアプローチできていない可能性があります。

これを解きほぐしていくのが、TOC思考プロセスとなり、複雑
な問題をシンプルにして、問題解決をしていきます。

もし、問題が山積みでどこから手を付けてよいのかわからない…と
いうような場合は、ご連絡をいただいたら、私が、実際に御社に赴き、
TOC思考プロセスを用いた問題解決法をお見せします。

その後、必要であれば、御社社員の中で、リーダー格、管理職の
方に、そのノウハウをお教えする研修プログラムもご紹介いたします。

もちろん、TOC思考プロセスだけでなく、その他、EQなどのスキル
を複合的に用い、御社に適した解決策、また、事業改革のアイディア等
をご提供できますので、必要とされていることをお気軽にご相談下さい。

少人数から体験としてお受け頂けるプログラムもご用意しております。
現在は、ファシリテーションを成功させる三種の神器の一つとして、
このTOC思考プロセスをトレーニングするメニューも用意しています。
以下、ファシリテーションスキルトレーニングのご案内を参考までに
お知らせしておきますね。
http://www.i-leader.jp/eqfacilitation.html

個人でこの中核スキルを学びたい方には、プライベートレッスンでも
ご提供していますので、お気軽にお問い合わせください。

TOC for Education(TOCfE)の活動、わたしは本当に楽しみに
しています。新しいニュースが入りましたら、facebookですぐに
ご案内しますので、ぜひ登録しておいてくださいね。
Facebook:http://www.facebook.com/hirotsugu.katoh

それでは、また来週!

フジコーポレーション株式会社
ファシリテーター(企業変革人材養成サポーター)
加 藤
posted by FUJICO at 08:00| Comment(21) | TrackBack(0) | お薦め紹介
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