2012年04月29日

連休明けに注意! 新入社員の5月病・6月病

いよいよゴールデンウィーク(GW)に入りました。

GWでゆっくり心身を休めることができる方もいらっしゃれば、
カレンダー通りにお仕事の方も、そして、サービス業の皆さん
のようにずっとお仕事という方も最近は増えていますね。

いずれにしても、このGW明け〜6月の間は、皆さんの部下や
メンバーの様子には十分注意しておきましょう。

新しい年度がスタートして1ヶ月経過しました。

新入社員にかぎらず、新しい職場や勤務地に異動になって、
初めての環境で仕事をするというケースも増えています。

中堅クラスやベテランの方でも、未知の環境に臨む場合は、
やはり緊張したり、自分ができると思っていたことがうまく
進められなかったり、こんなはずではない…という思いが
生まれることがあるわけです。

これは、新しい社会的環境にうまく適応できないことから、
心身に様々な症状が現れ、生活に支障をきたす…適応障害
といわれる現象が起こりやすい時期だからです。

以前、4月10日の日経新聞では、新入社員の心理状態に
ついて記載された記事がありました。

「新人の孤立感は以前より深く、構ってもらえるのを待って
いる傾向が目立つ」一方で、先輩たちは忙し過ぎて新人は
放置されてしまうため、「この会社でよかったのか」と
思いつめてしまう新人も増えてくることが予想されます。

会社を選ぶときに彼らが最も重視するのは、「自分の能力
・個性が活かせる」ということですが、現実の会社での
仕事は、そんなに個性を発揮できる機会や状況はまだまだ
少ないため、迷いが生じ始めるのが5月〜6月でしょう。

新人を始動する先輩は、自分よりも5歳も6歳も上…。
場合によっては10歳以上も上…ということがざらです。

先輩からみたら、何でこんなレベルで悩んでいるの?…と
思ってしまいがちですので、思わす「現実は甘くないよ」
と切り捨ててしまいやすいのですが、それをやると、
そこで接点は切れてしまいます。

相手のストレス下での心理的傾向がどういうタイプなのか
を見極めた上で対処する対人的なマネジメント能力が、
今後は、非常に問われてくることになるでしょう。

そうした場面で対人的マネジメント力を発揮する上で、
とても有効な理論として、SOC(センス・オブ・
コヒーレンス:衝撃的な出来事や. 自らが解決しなければ
ならない問題が発生した場合の行動・ものの見方・考え方)
に着目し、サポートを展開しています。

一人ひとりの多様性を認め、行動を生み出す感情(情動)
の仕組みとその活用方法を理解し実践するスキルを修めて
いれば、新人に限らず、ストレス状態を乗り切る心の資質
を養い、可能性を切り開くことができます。

そうした観点で、チーム状況を好転させていきたいと思って
いらっしゃる場合は、お気軽にご相談くださいね。
http://bit.ly/JRG62e


posted by FUJICO at 12:56| メンタルマネジメント

究極のストレス状態を乗り切る心の資質

ボストン コンサルティング グループ 日本代表:御立尚資氏は、
昨日の講演コメントで非常に重要な提言をされました。

今は平時に業績をあげる秀才型の人材が経営上層部に多いが、
そうした人材が想定外の状況を乗り越えていける時代ではなく
なっている。

これからは修羅場に強い人材の発掘発見が非常に重要だと。

タイミングというのは恐ろしいもので、これまで研究してきた中で、
その考え方に近い切り口でアプローチできる理論とツールを調査し
続けてきましたが、ついにその理論とツールをご提供できるように
なりました。

それは究極のストレス状態を乗り切る心の資質を診断するツール。

ユダヤ系アメリカ人の健康社会学者、アーロン・アントノフスキー
博士のストレス対処能力概念SOCに基づくツールで、診断への
納得度と背景理解度が非常に高いツールです。

2010年8月5日に発生したチリでの鉱山坑道崩落事故で33名全員が
団結と規律を失わずに事故から69日後に全員が救出された事例も
すべてこの理論で、成功したプロセスが合理的に説明できるのです。

ストレス耐性の訓練をしていない全員が生還できたのは、ルイス・
アルベルト・ウルスア氏がこの資質を持っており実践されたから
と言われています。

そして、この資質もトレーニングによって高めることができる
可能性があるという点も喜ばしいことです。

これからの不透明な時代にまさに修羅場に強い人材を発掘発見し、
さらには育てていくプロセスで重要なツールとなりますね。
posted by FUJICO at 10:19| メンタルマネジメント
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